SSブログ

太田金山城 2018.3.3 [群馬県]

関東の石垣造りの城として有名な太田金山城を訪れたのは2018年3月3日(土)のこと。都内から東武伊勢崎線の特急りょうもう(北千住駅10時32分発→太田駅11時48分着)で群馬県太田市へ。金山ふもとまでのバス路線はないため、タクシー(徒歩だと30分程度か)で登山口の金山城跡ガイダンス施設まで向かう。山頂への登山ルートはいくつかあるが、ガイダンス施設から西城の駐車場横にでるハイキングコースを登る(15分程度)。最後の登りがきつい。

①見附出丸。西城エリアからさらに西側の曲輪で北条氏によって築かれたものとされる。虎口(出入口)が両側にあり丸馬出のようでもある。発掘調査後整備されている。

太田金山城004見附出丸.jpg

太田金山城は、金山(標高236m)に新田一族の岩松家純によって1469年に築城(「松陰私語」(しょういんしご)という古記録で築城時の記事が残されている)されたもので、その後、家老の由良氏が取って代わり、上杉氏・北条氏・武田氏の勢力争いの中で生き抜いてきたが、1584年に北条氏の圧迫により城を明け渡し北条氏の支城となり、1590年の豊臣秀吉の北条氏攻略に伴い廃城となった。よって最後の城主の北条氏の遺構が多いのではと推測される。

②食違い虎口。見附出丸から西城への出入口。

太田金山城007西城喰い違い虎口.jpg

③西矢倉台西堀切。西城から東へ向かう第一関門の堀切、底が石敷の通路となっている。

太田金山城009西矢倉台西堀切.jpg

④西矢倉台下堀切。東へ向かう第二関門の堀切。

太田金山城014西矢倉台下堀切.jpg

⑤物見台下虎口。東へ向かう第三関門、堀切を渡る土橋の先に石造りの虎口がある。頭上には物見台がある。

太田金山城020物見台下堀切.jpg

⑥馬場曲輪。大手虎口前の曲輪。

太田金山城028馬場曲輪.jpg

⑦月の池。馬場曲輪から大手虎口に向かうと虎口前に月の池がある。

太田金山城029馬場曲輪より月ノ池.jpg

⑧大手虎口。土砂に覆われていたが、近年、発掘調査され石垣が復元整備された。虎口部分だけではなく通路に沿って両側に石垣がそびえる不思議な雰囲気。

太田金山城034実城大手虎口.jpg

⑨日の池。大手虎口を登り切ったところに日の池がある。戦勝祈願などの儀式に用いられた神聖な池と推測されている。

太田金山城039日ノ池.jpg

⑩本丸(実城)。大ケヤキの先に本丸(実城)がある。現在は、本丸内に新田神社が鎮座する(1875年創建)。

太田金山城042大ケヤキ.jpg

⑪本丸下石垣。部分的に石垣が残っている。かつては石垣が巡っていたのだろうか。

太田金山城044本丸北石垣.jpg

山上滞在は1時間30分程度で14時過ぎに下山、帰途についた。

石垣の築城者はだれなのか興味のあるところである(由良氏?北条氏?八王子城にも石垣がある)。


nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:旅行

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。