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小峰城 2020.10.3 [福島県]

白河駅近くの小峰城(白河城ともいうが、白河市では2010年の国史跡の指定にあたり「小峰城跡」とした)を訪れたのは2020年10月3日(土)のこと。東北新幹線新白河駅1040分着、東北本線に乗換え1054分発→1057分白河駅着。駅南側改札口から出て線路下の地下道を通り駅北側に出て少し歩くと二之丸跡に入る。

①二之丸跡から望む本丸の景観。二之丸跡は芝生公園化されている。本丸は上下二段構成となっている。

小峰城105二之丸から (2).jpg

城は阿武隈川南の独立丘陵(本丸のあたり)と河岸段丘(二之丸・三之丸)に立地している。南北朝時代に結城氏が丘陵部を中心に築城、1590年の豊臣秀吉による奥州仕置後は、会津若松城に入った蒲生氏の支城として整備され、その後、1627年に初代白河藩主となった丹羽長重が幕命により本丸・二之丸の総石垣など大改修を行い現在に残る姿となった。建物は戊辰戦争で焼失したが、近年、白河市では三重櫓・前御門を木造で復元。2011年の東日本大震災(白河市は震度6強)では10カ所での石垣崩落等の被害が発生、崩落前の写真から崩落石材の元位置を特定するなどの作業を行い、伝統的な工法により修復工事(文化財災害復旧事業)を進め、20193月末に完了した(福島民友新聞によると総事業費は約50億円)。

②二之丸藤門跡。説明表示はないが、二之丸東側虎口の藤門跡(枡形虎口櫓門)の片側の石垣と思われる。二之丸石垣残存箇所はこのあたりだけ。

小峰城109二之丸東北部石垣.jpg

二之丸跡を西方向へ進み、小峰城歴史館へ。復元ジオラマ、復元VR映像などあり充実している。

③月見櫓石垣。本丸下段南西側の二重櫓台で、震災からの修復の痕跡が生々しい。

小峰城116月見櫓石垣.jpg

④清水門跡。本丸の南虎口で、往時は巨大な櫓門があった。白河市では復元に向けて「小峰城一石城主」プロジェクト(寄付募集)を立ち上げている。

小峰城120清水門跡.jpg

⑤多聞櫓石垣。本丸上段南側の多聞櫓下の石垣で、切石を用いる切込接(きりこみはぎ)乱積みの一種だろうが、小峰城の特徴である半円を描く積み方が見られる。

小峰城125多聞櫓石垣.jpg

⑥本丸上段東側の三重櫓と前御門。発掘調査と「白河城御櫓絵図」(1808年作成)に基づき、三重櫓は1991年、前御門は1994年に木造で復元された。

小峰城128三重櫓・前御門 (2).jpg

⑦本丸上段から腰曲輪北側を撮影。本丸上段下の西側と北側にある腰曲輪は現在整備中で立入できない。

小峰城134腰曲輪北側.jpg

⑧桜之門跡。本丸上段の南側の虎口で枡形虎口となっている。

小峰城138桜之門跡.jpg

本丸清水門跡→二之丸藤門跡から退出し、北側の搦手門跡を目指す。

⑨搦手門跡。

小峰城147搦手門跡.jpg

搦手門跡から土橋を渡り、三之丸北側へ向かう。

⑩三之丸北側石垣。搦手門の東側(三之丸・外郭の北側)に延々と石垣が続いているが立入禁止エリアである。このエリアも国指定史跡範囲なので今後どのように整備するのか気になるところ。

小峰城153北側石垣 (2).jpg

西方向へ引き返し、本丸北側・西側の堀(へら鮒釣りで賑わう)に沿って歩く。

⑪本丸北西隅。本丸下の帯曲輪北西隅の石垣(水懸口)は、解体修復工事が20208月に完了したばかり。

小峰城156本丸北西隅 (2).jpg

小峰城滞在は2時間ほどで、白河駅13時1分発の東北本線で次の目的地、二本松城へ向かう。

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