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滝の城 2021.1.16 [埼玉県]

2021年1月16日(土)、緊急事態宣言下なので、近くの滝の城を訪れる。滝の城は、所沢市東部の柳瀬川と東川の合流点近くの台地上に位置し、山内上杉氏に属していた大石氏が15世紀後半に築いたとされる(扇谷上杉氏が江戸・河越を結ぶ「つなぎの城」として築いたという説もある)。両上杉氏が北条氏によって倒された後、大石氏の養子となった北条氏照の持ち城となり、拡張整備されたが、1590年の豊臣秀吉による北条氏攻略により落城し廃城となった。江戸時代には本郭跡に愛宕神社が祀られていたが、明治時代に天神・熊野・八幡社を合祀し城山神社となった。良好に遺構が残されていることから1926年に埼玉県史跡として文化財指定された。

JR武蔵野線東所沢駅957分下車、北東方向に20分程度歩くと、城(城山神社)の北西側入口に着く。

①北西側入口の二の郭中堀前の土塁。土塁前には外堀があった。外堀を発掘調査した場所では障子堀が確認されている。

滝の城103二ノ郭前西側土塁.jpg

②二の郭前中堀。城の台地側(北西側)は内堀・中堀・外堀の三重の堀と土塁で防御されていた。

滝の城106二の郭西側中堀.jpg

③二の郭から馬出を撮影。二の郭の東側にある馬出で、北東側(画面左)が大手口方向、南側(画面右)の本郭へは木橋が架かっていた。

滝の城108馬出.jpg

④馬出前の中堀と土塁。土塁の外側には外堀があり、防御を固めていたようだ。

滝の城109馬出前中堀.jpg

⑤馬出から内堀を跨いで本郭へ架かっていた木橋跡。発掘調査により本郭側(画面右側)には四脚門跡が確認された。

滝の城118本郭北内堀.jpg

⑥本郭前内堀。

滝の城119本郭北内堀.jpg

⑦本郭(標高47m)から東方向の眺望。

滝の城114本郭から東方向の眺望.jpg

⑧三の郭前中堀。画面左が三の郭で本郭の北東側にあたる。

滝の城132三の郭北側中堀.jpg

三の郭の中堀から遊歩道を南に下って滝の城址公園へ降りて、北東に進み、「滝の城」の名の由来になった滝へ。

⑨金津の滝。枯れてしまっているようだ。

滝の城136金津の滝.jpg

⑩柳瀬川土手から本郭・三の郭南東側を撮影。城の南東側は崖(比高25m)になっている。

滝の城139柳瀬川土手より.jpg

滝の城滞在はおよそ1時間で帰路につく。城跡は下草刈りなどきれいに維持管理されており、堀底を歩くことができる。なお、郭名称・解説については、所沢市ウェブサイトにある「埼玉県指定史跡滝の城跡発掘調査概要」によった。

 


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