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片倉城 2021.1.30 [東京都]

近隣の城めぐりの続き。2021年1月30日(土)、八王子駅から一駅先のJR横浜線片倉駅で下車し、片倉城へ。片倉城は、湯殿川と兵衛川に挟まれた丘陵東先端部に位置し、室町時代、扇谷上杉氏に属した長井氏によって築城されたようで、扇谷上杉氏滅亡後に北条氏の支配下で改造された可能性もある。廃城後の姿は江戸時代の諸国古城図に残されている。1972年に八王子市の片倉城址公園として整備され現在に至っている(1999年に都史跡指定)。

①片倉城跡公園マップ(下が北、上が南)。東郭(主郭)は本丸広場、西郭は二の丸広場と表示されている。今回の歩行ルートを表示。

片倉城1021説明.jpg

②彫刻広場から城山北側を撮影。城山の標高はおよそ146m(西郭)、比高40mである。まず、住吉神社へ登って行く。

片倉城105城山方向.jpg

③住吉神社。画面左側の切岸の上が東郭。神社の敷地は江戸時代に空堀を埋めて造成された可能性が大きいとされる(「関東の名城を歩く南関東編」)。では、なぜ地盤の安定している東郭内に社殿を建てなかったのだろうか。

片倉城108住吉神社.jpg

東郭の東側、さらに南側の堀底(遊歩道)を歩く。

④東郭の東側空堀。冬季で下草が刈り取られているようで多少落ち葉が積もっているものの歩きやすい。

片倉城115東郭南東堀.jpg

さらに城跡南側を西へ進むと西郭南側空堀前の土塁上の通路(帯郭)に出て西郭南虎口前の土橋に達する。

⑤西郭南虎口前の土橋。虎口は両側に土塁が張り出した両袖枡形虎口。冬季、下草刈りされた状態なので一望できる。

片倉城123西郭南虎口.jpg

虎口から入るのは後にして、さらに帯郭を西へ進み(これが大手道)、西郭南西隅の出丸前へ。

⑥南西隅の出丸(櫓台)。樹木に覆われてこんもりしているところが出丸跡、その手前に大手虎口があった(古城図)ようだ。

片倉城127西郭西出丸.jpg

引き返して、西郭南虎口から西郭へ入る。

⑦西郭内部(西方向)。台地側の西側に小高い土塁が続いている。

片倉城144西郭内.jpg

⑧西郭北側の出丸(公園名称:休憩広場)。両側は谷にえぐられ北に突出しており、見晴らしが良い。

片倉城145西郭北出丸.jpg

⑨西郭北西隅切岸・空堀。公園化により、つつじ山となっている。

片倉城153西郭西堀.jpg

西郭に戻って、東郭へ。

⑩東郭・西郭間の空堀。幅は20mくらいあるが、かなり土砂で埋まっている。

片倉城113東郭・西郭間堀.jpg

片倉城滞在はおよそ1時間で帰路につく。下草刈りされた冬季の見所は、遺構が良く残っている城跡の東・南側の空堀跡~大手道跡あたりで、見応えがある。


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