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品川台場 2021.2.6 [東京都]

近隣の城めぐりの続きです。202126日(土)、新橋駅からゆりかもめに乗換え、芝浦ふ頭駅で下車、レインボーブリッジの遊歩道(サウスルート)を歩き品川台場へ。品川台場は、1853年のペリー来航に対応し江戸幕府が、江戸湾海防強化のため江川英龍の設計により品川沖から深川沖にかけて海上に建設した砲台。1854年に第一~三、五・六台場と御殿山下台場が完成したが、条約締結したこともあり経費節減のため第四・七台場は工事中止、第八~十一台場は未着手に終わった。明治維新後、海軍省→陸軍省を経て、第三・六台場は東京市へ払い下げられ、1926年に国史跡指定となり、1928年には第三台場は東京市によって台場公園として整備され開放された(当時は船で往来)。史跡指定外の台場は、戦後の高度成長期に、第一・五台場は撤去・埋立て(品川埠頭)、第二台場は撤去(航路化)された。

①レインボーブリッジ芝浦側から第六台場(手前側)、第三台場を撮影。前列に第一・二・三台場、斜め後列に第四・五・六台場が配置されていた。第二台場は画面右方向に配置されていた。

品川台場104第六・第三台場.jpg

②遊歩道から第六台場を撮影。五角形で外周の土塁上に大砲を配備、北西隅を出入口(船着き場)としていた。1923年の関東大震災被害は軽微で遺構は良好に保存されていると思われるが、立入禁止となっている。

品川台場111第六台場.jpg

③遊歩道から第三台場を撮影。こちらは四角形。関東大震災の被害は大きく、その後修復された。

品川台場123第三台場.jpg

レインボーブリッジの遊歩道を降りて第三台場へ。

④第三台場南東側石垣・土塁。石垣は切石による布積みで頂部は突き出ており、その上に土塁が築かれている。

品川台場131第三台場南東側石垣.jpg

⑤第三台場から第六台場南東面を撮影。第六台場の南東側石垣は、斜めに積む落し積み(谷積み)となっており、第三台場の切石による布積みとは異なっている。

品川台場138第六台場東側.jpg

⑥第三台場内部。内部には陣屋跡、火薬庫跡、かまど跡とされる遺構がある(砲架台を含め公園化に伴い設置・整備されたもの)。

品川台場132第三台場内部.jpg

⑦第三台場南西側土塁。現状はほぼフラットだが、絵図を見ると往時は土塁の凹んだ箇所に大砲が配備されていたようだ。

品川台場143第三台場南西側土塁.jpg

なお、お台場海浜公園がオリンピック競技会場になることから、準備工事のため台場公園(第三台場)も202131日より利用休止の予定。

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