江戸城(4) 2023.1.30 [東京都]
江戸城の東側、常盤橋門跡から外桜田門までの散歩。まず、地下鉄大手町駅のA5出口から東進して常盤橋門跡へ行くと枡形内(常盤橋公園)は閉鎖されており入れない。公園整備工事と首都高日本橋区間地下化事業に伴う地下事前調査のため2023年3月31日(予定)まで閉鎖とのこと。石橋の常磐橋には入れるので、鉄筋コンクリート橋の常盤橋経由で常磐橋へ。
①常磐橋と常盤橋門跡。
常盤橋門跡は江戸城外堀(日本橋川)に架かる常磐橋ルートを固める枡形門(見附)跡で高麗門から入り枡形内を右折して櫓門を通る構造。外堀沿いの枡形門跡のなかで最も石垣の残存状態が良く(西側の石垣は失われているが)、1928年に国史跡に指定されている。常磐橋は1877年に木橋から石橋に架け替えられた。その後、関東大震災の被災修復を経て、東日本大震災により崩落の危険が生じたため解体修復工事が行われ2021年5月に通行が再開されている。
一石橋を渡り丸の内側へ西進、和田倉門跡へ。
②和田倉門跡。皇居外苑(西の丸下曲輪)北東隅の枡形門跡で、枡形石垣がきれいに残っている。手前の和田倉濠にはコブハクチョウが1羽生息している(このあと桜田濠で1羽見かけた。1953年に放鳥されたハクチョウの末裔が現時点では4羽ほど残っているようだ)。
日比谷通りを南進して日比谷濠南東端へ。
③皇居外苑(西の丸下曲輪)南東隅。家康が江戸城に入った頃は日比谷入り江だったという雰囲気が感じられる日比谷濠。今はキンクロハジロの越冬地となっている。
④日比谷公園心字池と石垣。心字池は堀跡を利用して造られたもので、この堀と石垣は江戸城の大名小路曲輪南張出部分の西面の残欠にあたる。
日比谷濠に沿って西進し外桜田門へ。
⑤外桜田門。西の丸下曲輪の南西入口となる。かつての日比谷入り江と西の丸台地との境界に立地し、枡形空間は城内最大規模(案内板には320坪と記載)、枡形の北面と西面半分には土塀がなく堀を隔てた西の丸西端の的場曲輪から攻撃する構造となっている。
帰りは最寄りの地下鉄桜田門駅から。
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