久しぶりに埼玉県寄居町の鉢形城を訪れたのはエドヒガンザクラ満開の2020年3月21日(土)のこと。屋外の広々とした公園のためか例年通りの賑わい(鉢形城歴史館は感染症予防対応で閉館中)。

①対岸から撮影した荒川断崖上の城跡。戦国時代、長尾景春や山内上杉氏の拠点となった後、北条氏邦が入り小田原北条氏の北関東支配の拠点として整備された。徳川家康の関東入国後は代官が入ったが間もなく廃城となった。


②伝御殿曲輪。この一帯は本曲輪で荒川崖上の小高い丘が伝御殿曲輪、下の広場が伝御殿下曲輪と呼ばれている。


③エドヒガンザクラ(愛称:氏邦桜)。二の曲輪の東端切岸上に咲く。


④二の曲輪と三の曲輪のあいだの堀(発掘により復元されたもの)。この奥に馬出がある。


⑤二の曲輪前の馬出。二の曲輪西側(荒川側)の馬出で内部は石積されている。


⑥伝秩父曲輪石積土塁(復元)。土塁内側を石積で補強したもので主に川原石を使用。以前は土塁上を歩くことができたが、現在は崩落防止のため通行禁止。


⑦三の曲輪虎口内側。虎口を入って画面右が伝秩父曲輪入口の四脚門(推定復元)。


⑧伝逸見曲輪から弁天社跡と石垣遺構を撮影。画面右の盛り上がっている部分が弁天社跡で周囲は池跡、画面左に石垣遺構(形状から徳川段階の遺構との説)が残る。


⑨深沢川。城の東側を削って流れている。


⑩外曲輪土塁。深沢川を渡った東側一帯が外曲輪で、土塁と堀をめぐらしている。ソメイヨシノも開花。


⑪帰りの東武東上線電車内に迷い込んだ小鳥(シジュウカラ?)。小川駅で駅員さんに救出される。