15年ぶりに小諸城を訪れる。2021116日(土)、しなの鉄道で軽井沢駅1114分発→小諸駅着1138分着。
①浅間山を車窓から撮影。


小諸城は戦国時代に起源を持つが、石垣や天守を持つ近世城郭に改造したのは仙石秀久の城主時期(15901614年)とされる。明治になって廃城後、城跡の主要部分は懐古園となった。現在、櫓門二棟が重要文化財、小諸城址懐古園は小諸市名勝(史跡ではない)に指定されている。まず、前回訪問時には解体修理工事中(20042008年)だった大手門へ。大手門は駅の北東方向、市街地となっている三の丸跡の北東隅にある。
②三の丸大手門。大手門は1612年に築かれたとされ、明治期には料亭や小諸義塾の仮塾舎として利用された。1993年に重要文化財に指定された後、解体修理により江戸時代(1720年修理時)の姿に復原された。二階内部は資料展示スペースとなっている。

この後、線路の西側の懐古園へ移動。紅葉シーズンで人出は多い。
③三の門(2006年の画像と比較)。1742年の大洪水で流出したあと1765年に再建されたもので、1993年に重要文化財に指定された。現在、南側付塀・石垣は災害復旧工事中(20233月までの予定)。前回訪問時との違いは屋根の鯱がなくなったこと(災害で失ったのだろうか?)。

三の門料金所から園内に入ると右側に二の丸石垣が迫っている。
④二の丸石垣。現地説明板によれば、このあたりの石垣は明治期に街道整備に利用されたため火山灰の崖のままとなっていたが、1984年に当時より大きな石を用いて復元した、とある。

この先の枡形虎口の二の門跡を通り西進し、黒門橋を渡り、黒門(一の門)跡を通ると石垣で囲まれた本丸に達する。本丸内は懐古神社となっている。本丸北側石垣の外周に沿って西進し天守台へ。
⑤天守台。本丸石垣の北西隅が天守台となっている。野面積みで隅角部が突き出て湾曲しているのが特徴。

北西に進み水の手展望台へ。展望台の直下に門跡がある。
⑥水の手不明門跡を真上から撮影。立入はできないようだ。

⑦千曲川を水の手展望台より撮影。城の西側は千曲川が迫る断崖となっている。

本丸南側の崖を動物園側から撮影しようと思ったが、動物園はリニューアル工事で20224月末まで休園中で入れないので、料金所前まで戻り撮影。
⑧本丸南側の崖。浅間山の火山灰台地が浸食された谷(田切地形)を利用した空堀となっている。

駅前のカフェで休憩後、1337分発のJR小海線で次の目的地:龍岡城へ向かう。