苗木城を訪れたのは快晴の20221026日(水)のこと。都内からJR特急あずさ、しなのを乗り継いで中津川駅へ。駅からはバス(北恵那交通)で城跡北側の苗木バス停に向かう(所要時間12分+α)。
①途中、木曽川に架かる玉蔵(ぎょくぞう)橋から城山(標高432m)を撮影。

苗木バス停(標高326m)からは、案内板にそってかつての城下町を南方向へ20分程度歩くと城跡入口に到着する。第1駐車場付近に史跡境界標があり、城跡環境整備のための協力金箱が設置されており少額ながら寄付する。
②竹門跡。城内への入口で、右側の石垣上は足軽長屋跡、城跡案内ガイドのパンフレットが置かれている。

竹門跡を入り、左(南東)方向にしばらく歩くと風吹(かざふき)門跡へ。
③風吹門跡。三の丸の西入口で、二階建ての櫓門だった。

現在、遺構として残っている門柱・冠木・扉部分が苗木遠山史料館のロビーに展示されている。

風吹門跡から入った三の丸北側の階段ピラミッド状の石垣が大矢倉跡。
④大矢倉跡。石垣最上部北西隅に三階建の大矢倉(一階は三方石垣に囲まれる)があり、北側と西側の石垣上に建物が階段状に続いていた。

本丸側から撮影するとこんな感じ。

⑤駈門(かけもん)跡。三の丸東側の入口、ここを下ると四十八曲りと呼ばれる道を通り麓に出る。

⑥大門跡。三の丸南側から二の丸・本丸への入口で櫓門だった。

登り道は本丸に通じるがそれは帰り道に残しておいて、右(西)に折れて二の丸を西→南→東と廻って本丸に至るルートを選ぶ。なお、中津川市のウェブサイトではこの先の箇所が「落石のため、当面の間、散策道の一部が通行止めとなっています」となっているが、現地には通行止めの表示はないので進んでみることに。
⑦二の丸藩主住居跡と的場(弓の練習場)跡。藩主住居は石垣(画面上側)から張り出した懸け造りとなっていた。下の平場は的場跡。このあたりは人通りは少ないが、きれいに草刈りされている。

⑧不明(あかず)門跡。二の丸南西隅の櫓門跡で、門の外は崖になっている。

⑨帯曲輪。二の丸東側にある階段状の小曲輪群で防御施設だったらしい。

二の丸を反時計回りに回って本丸口門跡手前の千石井戸に到着。
⑩本丸北側石垣と千石井戸。上部が垂直に近くなる特徴的な石垣。

⑪本丸西側。登り道の途中に玄関口門があり、山頂部には天守・千畳敷などの建物があった。

⑫天守台。岩に柱穴を開けて三階建ての天守が築かれていた。現在は展望台が設置されている。

⑬展望台から東南方向(恵那山)の眺望。

本丸からはつづら折れルートで下山。足軽長屋跡から南西方向へ山道(高森神社方向)を進み絶景ポイントへ。
⑮城山西側全景。巨石群や本丸へのつづら折れ道がよく見える。中央下の石垣が二の丸藩主住居跡。

そのまま歩いて行くと遠くのB12駐車場に出てしまった(引き返した方がよかった)。苗木城復元模型などが展示されている苗木遠山史料館に立ち寄った後、バスで駅前に戻り、にぎわい特産館で栗きんとんを購入して帰路についた。