皇居一般参観(主に旧江戸城西の丸)の次は、皇居東御苑(旧江戸城本丸・二の丸・三の丸)に向かう。桔梗壕に沿って東に向かうと三の丸大手門が見えてくる。

①登城ルートを江戸東京博物館にある江戸城復元模型に書き加えてみた。手前から、三の丸、二の丸、本丸。


②三の丸大手門。土橋を渡り高麗門を入り右折して櫓門から三の丸に入る枡形虎口である。櫓門は1945年に戦災で焼失し、1967年に再建された。手荷物検査後、入園票(退城時に返却)をもらい入城する。三の丸には現在、尚蔵館(皇室から国に寄贈された美術品類の展示・調査・研究設備)がある。


③大手三之門跡。三の丸と二の丸の間には、かつては壕があり下乗橋を渡り大手三之門を通り二の丸へ入っていた。御三家以外の大名はここで駕籠を降りなければならなかったので下乗橋と呼ばれた。高麗門跡を入ると枡形内に同心番所が残っている。左折して巨大な石垣が残る櫓門跡(城内最大規模)を通る。


④大手三之門を入ると二の丸に百人番所が残っている。画面中央が大手三之門櫓門跡、右側が百人番所。


⑤本丸中之門跡。櫓門を支えていた巨大な石垣が残っている。門を入ると大番所が残っている。


⑥本丸中雀門跡(画面右)。大手筋から本丸へ入る最後の関門。


⑦富士見櫓の後ろ姿。本丸南端にある。


⑧富士見多聞。本丸西の土手上にある。内部に入ることができる。


⑨天守台の西側。


売店で皇居東御苑と江戸城の対比イラスト入りクリアファイルを購入。帰りは、汐見坂を下る。

⑩汐見坂から本丸東側の白鳥濠を撮影。このあたりの石垣は打込み接ぎで慶長期のものとされる。


梅林坂前→下梅林門跡→平川(平河)門へ。

⑪平川(平河)門枡形内の土塀石狭間。土塀に狭間を開けず土塀接地面の石垣をくり抜いている。


ここで入園票を返却し退城。

なお、2019年7月に本丸を訪れたところ、工事中で一部立ち入れ制限されていた。皇位継承に伴う大嘗祭(2019年11月開催)のため大嘗宮仮設工事とのこと。立ち入り制限区域は時期により異なるので登城の際は確認されたい。