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奥沢城 2023.10.19 [東京都]

1019日、自由が丘へ行く機会があり、世田谷区史跡の奥沢城跡を訪れました。奥沢城跡は、九品仏川の南の台地上の築かれたもので、中世、世田谷城主吉良氏の家臣の大平氏の居城であったとされます(世田谷区教育委員会編『世田谷の中世城塞』1979年)。1590年の小田原北条氏滅亡後に廃城となり、その主郭部分を中心に1678年に浄真寺が建立されました。浄真寺は、三つの堂宇に三躰ずつの阿弥陀佛が安置されていることから「九品仏」として知られています。
渋谷駅から東急東横線で自由が丘駅下車、駅の南側の九品仏川緑道へ。
九品仏川緑道を西方向へ進みます。緑道は暗渠化した川の上に造られたもので、北側(画面右)が目黒区自由が丘、南側(画面左)が世田谷区奥沢となっています。
奥沢城101九品仏川緑道.jpg
緑道の西端は、「ねこじゃらし公園」となっています。このあたりは奥沢城の北西端にあたり、かつては水田や沼だったようですが、宅地化が進む中で唯一草地として保存されています。
奥沢城102ねこじゃらし公園.jpg
浄真寺の周囲には、城の主郭を方形に囲んでいた土塁遺構が廻っています。
奥沢城103土塁.jpg
西側と南側の土塁の外周を進んで総門からお寺に入ります。
浄真寺山門(仁王門)。1793年建立、世田谷区文化財となっています。紅葉時期は一段と素晴らしい雰囲気だと思います。この門の両側に東側土塁遺構が残されています(奥沢城跡の石碑あり)。
奥沢城104浄真寺山門.jpg
鐘楼後方の南内側土塁遺構。土塁遺構は良く残っています。
奥沢城105土塁.jpg
なお、現在、中品堂は耐震工事中のため、また、仏像の一部は修繕中のため、九躰全ての拝観はできません。帰りは南側の参道を通り、九品仏駅から帰路につきました。



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