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津久井城(1) 2024.1.7 [神奈川県]

相模川の上流、ダム湖の津久井湖の南岸にある戦国時代の山城 津久井城跡を17日に訪れました。JR八王子駅から横浜線で橋本駅へ、橋本駅北口から路線バスに乗り城山高校前バス停で下車。次の津久井湖観光センター前バス停のほうが城山に近いのですが、城山の全景を見るため津久井湖畔の水の苑地へ。
水の苑地から城山北面を撮影。
津久井城161北面.jpg
画面右の峰が本城曲輪(標高375m)、中央の峰が飯縄(いいづな)曲輪(飯縄神社)、左の峰が鷹射場(たかうちば)。津久井湖城山公園として登山道は整備されていますが、湖畔の標高は130mくらいなので245mくらいの高低差を登ることになります。
城山ダムを渡り山麓西側の湖畔展望園路を通って山麓南側に行きます。
湖畔展望園路の途中にある巨大な竪(たて)堀「とばぼり」。
津久井城103とばぼり.jpg
山麓南にあるパークセンターに立ち寄ってパンフレット類を入手し、城坂橋を渡り「御屋敷」という平常時に城主が暮らしていた居館跡へ。
御屋敷(標高207mくらい)。発掘調査により、土塁跡・空堀跡・建物跡・庭園池跡などが確認されました。
津久井城108御屋敷.jpg
このあと、城坂・車坂(男坂)の急登ルートで高低差およそ100mを登ります。山城を登るのは久しぶりで最初は苦しいがだんだん慣れてきます。
④急登ルート15分ぐらいで本城曲輪群と飯縄曲輪群のあいだの峠(堀切跡らしい)に到着。
津久井城113本城曲輪方向.jpg
まず、本城曲輪のほうへ西方向に尾根道を進み、太鼓曲輪前へ。
太鼓曲輪前の崖(切岸)。右(北)に回り込んで登ると太鼓曲輪へ到達するのですが、その前に左(南)方向へ小道を進み「家老屋敷」という曲輪へ。
津久井城115太鼓曲輪下.jpg
家老屋敷。平坦な三角形の曲輪に造成されたもので、この上にある太鼓曲輪の側面(切岸)が切り立っています。家老屋敷の下の斜面の両袖には石垣遺構があるそうです(のぞき込むと石垣らしきものがあります)。遺構かどうかわかりませんが、曲輪の奥の方にも石材が散乱しています。
津久井城144家老屋敷.jpg
もとの道に戻り、太鼓曲輪へ登り、その先の「剣先」という尾根道へ。
剣先。剣先の先に堀切があります。
津久井城118剣先.jpg
堀切。往時はもっと深かったのでは。引橋(木橋)が架かっていたと考えられています。
津久井城119本城曲輪前堀切.jpg
このあと堀切を渡り、階段状の曲輪を登って本城曲輪へ到達することになります。
[メモ]津久井城の構造については、『津久井湖城山公園ガイドブック 津久井城ものがたり』(Web版は2018年の初版、紙版は2022年第3版)によりました。同書によると、津久井城は、戦国時代に小田原北条氏の支城として甲斐武田氏との境目の城の役割と津久井地域統治の拠点の役割を担っていました。1590年の豊臣秀吉による小田原北条氏攻略の際に津久井城も落城し、徳川家康の関東入国後に廃城となりましたが、1664年頃までは麓に代官の陣屋が設けられていました。近年、城跡遺構調査が行われ神奈川県立津久井湖城山公園として整備されました。



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