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唐沢山城 2017.5.3 [栃木県]

唐沢山城は太田金山城と並び北関東の石垣造りの山城として有名である。訪れたのは2017年5月3日(水)のこと。会津若松城からの帰路、栃木県佐野市に宿泊し、翌朝、東武佐野線で佐野駅8時4分発→田沼駅8時20分着、徒歩で南東方向の唐沢山(標高242m)へ向かう。自動車道路の登りの途中から山道(ハイキングコース)へ、最後の登りがきつい。9時頃、山頂駐車場にたどり着く。レストハウスで案内図等を入手。レストハウスから大手虎口へ。

①大手虎口。ここの石垣は形状から明治以降に築かれたものとされる。

唐沢山城003桝形.jpg

唐沢山城は、藤原秀郷が築いたという伝承はあるが、実際にはその系譜を引く佐野氏が戦国時代に築いたと考えられている。北条氏・上杉氏の勢力争いの中で佐野氏は城主として生き抜いてきたが、1586年頃に北条氏支配下となる。1590年豊臣秀吉の小田原北条氏攻略後、秀吉に仕えていた佐野一族の天徳寺宝衍(ほうえん)の働きにより佐野氏が復帰、このとき豊臣系の高石垣を導入したとされる。秀吉没後、徳川家康の命により、1602年、春日山の佐野城(現、佐野駅の北側)に移転し、唐沢山城は廃城となった。

②大炊(おおい)井戸。大手虎口からしばらく東方向へ歩くと左側に池のような井戸(直径8m)がある。かなり深いとのこと。

唐沢山城005大井.jpg

③四つ目堀。井戸の東側は「四つ目堀」と呼ばれる南北に貫通する堀切で仕切られており、本城を守る防衛ラインとなっている。

唐沢山城008四つ目堀.jpg

④南城から南西方向(関東平野)の眺望。四つ目堀を渡り、下道の「桜の馬場」を東に進むと南に展望の開けた南城に達する。南城の周囲は石垣で固められている。

唐沢山城016南城から南方向の眺め.jpg

⑤南城南西隅石垣。算木積み石垣の初期段階のものとされる。

唐沢山城010南城.jpg

⑥本丸石垣南西面(最大の見所)。南城から北東に登って行くと本丸で、南西面には高石垣(8m)がそびえている。現在、本丸は唐沢山神社(1883年創建:藤原秀郷を祀る)の拝殿・本殿となっている。

唐沢山城025本丸西南石垣.jpg

⑦本丸西虎口。両側に巨石が使われている。

唐沢山城023本丸西口 (2).jpg

⑧二の丸北虎口。本丸西虎口を下りて二の丸へ。二の丸は石塁で囲まれている(現状、神社駐車場)。

唐沢山城030二の丸北口.jpg

このあと、三の丸へ下り、さらに天狗岩、鏡岩などを見て、10時30分頃下山(唐沢山城滞在は約1時間30分)。山麓の屋敷跡地(といっても林地)を眺めながら東武佐野線吉水駅に向かうも11時16分発に間に合わず、1時間後の電車で帰途についた。




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